これは、私がおこなってきた経験を、振り返って、いま思うことである。
次の地震を当ててやろう当ててやろうと、そればかり思っていると、地震予測は上手くできない。 これは、1998年~2000年頃の私が、実際に、そうであったからである。
日本列島の、小さな、限定した部分だけを見ていては、いっまで経っても、地球全体の様子は分からないし、まして日本で大きな地震が起こるのか、起こらないのかさえ、きっと、分からない。
先ず、いったん地球の中の日本列島に、今、大きな地震の危険が迫っているのかどうかを、地球全体で起こっている地震も見て、大きな視点から、日本列島の危険度を探りはじめるべきである。
この例として、直ちに、東北太平洋岸のアウターライズ地震は起こるのか、と考えた場合の、私の考え方は、こうである。
先ず、2011年の3.11の発生によって、
東北太平洋岸が激しく、東にズレ動く、地殻変動が起こったことは、皆様も周知の事実であろう。
次に、それからおよそ1年経った現在はどうか、と、いったん、
地球全体で起こっている地震を通して、私は考えてみる。そうすると、一年掛けて、この歪みが、対岸まで伝わったことが分かる。
2012年03月21日03:03: に(北緯17.0度、西経98.1度)M:7.8の地震が、中米で起こった。 続いて、2
012年03月26日07:37:に (南緯35.1度、西経72.7度)M:7.2の地震が、南米西部.チリ中部沿岸付近でも起こった。 これが、そうである。
そうすると、東北太平洋岸に、3.11によって、新たに生まれたこの歪み返しは、遙か遠方の対岸まで、およそ1年掛け、伝わって、中米や南米で、地震が起こってきた、いまが、この段階であることが分かる。
この状況から考えれることは、私の考えではあるが、東北太平洋岸のアウターライズ地震がいま起こったとしても、 対岸でひずみが解放されている以上は、
最近の報道などで言われている、マグニチュード(M)9.0、 そんな滅多にない、地震規模にはならないと考えている。
そうすると、せいぜい、本震(M9.0)の規模から、-M1.0の余震の範囲である、
あってもM8.0前後までであろう、と、私はこのように考える。 結果、アウターライズは、はるか沖が震源で起こる地震であるから、揺れよりも、心配されるのは津波だが、間違っても、3.11と同じや、3.11を超えるようなものは無いと、私は考える。 あって、半分程度の高さであろうか?
それよりも、今、注視すべき所は、やはり関東周辺ではなかろうか。 首都圏直下型などの内陸地震も怖いが、房総沖で起こる津波地震にも、注意する段階に来ているのではないか、と私は考えている。
一つ、関東圏で大きな地震が起これば、幾つもの大きな地震が誘発されて起こる。 これは、3.11の経験から、既に皆様も、ご存じのこととは思うが、地震とは、そういった性質のものである。
2012/04/04 23時11分 記
進村耕喜
もしも、関東大震災と同じ相模湾(主震源が小田原の北約10キロ)周辺で大地震が起こったら。
これと同じような地震が起こったとしたら、貴方ならどう対処しますか?
これは決して、妄想でも何でもなく、昨年の8月に出版された
『2011~2015 大地震が再び日本を襲う(進村耕喜)』や、12月に発売開始となったCD
『地震予知とビジネスリーダーができること』のなかで、私だけが言っているのではなく、その後に、2012年01月18日(水)発売の週刊現代では、東海大学海洋研究所地震予知研究センター長の長尾年恭教授がこう言っている。
「首都圏直下型M8、東海地震M9はまもなく来るものと覚悟してください」と。
それだけならまだしも、ついには、あの観測情報を出さない(いままでは隠蔽体質だった)東京大学地震研究所までが、2012年1月23日(月)の読売新聞(朝刊)で、
「M7級首都直下地震、4年内に70%」と言っているのだ。
但し、この報道内容には、一部に間違いがや書き足らずがあるらしく、
東京大学WEBに補足説明が追加されている。
この段階まできても、まだ首都圏直下型地震など戯言だと、大半の人が思っているのだろうか?? だとしたら、それこそ根拠のない、『自分だけは、大地震が起こっても、絶対に生き残れる』と、何ら変わらないのではないか。
では、なぜ、そこまで言えるのかについて、記しておこう。
これは、地震研究会・青松倶楽部の会員さんが、1月29日にメールで、見つけて知らせて頂いたものだ。動画
『日本列島地下診断(地震) 1988・9・1』 この石橋説を見て、
さらには、2012年01月28日07:39に、 から、山梨県と神奈川県の県境付近で起こった群発地震、この現実を体験しても、まだ『来るハズなどない』と、どうして言えるのだろうか? 私には、それが不思議にみえてならない。
とはいえ、関東大震災が起こった頃に比べれば、日本の建築技術も飛躍的に進歩している。一部の手抜き工事された建物を除けば、震度6弱から、運が良ければ6強にも耐えれるようになった。
あとやることは、確りと、『家具を止める』や『緊急持ちだし袋を用意』などを、備えることだ。
地震は昼間に起こるとは限らない、だから枕元には懐中電灯、そして散乱したガラスなどで足を怪我しないために靴を用意しておく。 更に、倒壊はしないまでも、家は傾くので、開かなくなったドアをこじ開けるためのバール(45センチから60センチ程度の)を用意しておくのも良いだろう。
先ずは命が助かった。その後必要となる食料や衣類等々などは、備えが終わったあとの、それからの話。
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2012.2.4.21時37分 -追記-
1.まず、現在の建築技術は、運が良ければ震度6強に耐えれるについて補足します。
たまにですが、地震のことについて知らないのか? または、知っていてか? 『震度7にも耐えれる』との、誇大広告を見かけます。
そもそもが、気象庁震度7の意味からして、これは、あり得ないことです。
何故なら、震度7には、揺れの強さに上限がありません。『壊滅的な揺れ』を意味しているからです。震度6までは、6弱、そして6強と段階があります。しかし、上限が設けられていない震度7(日本では最大を表示)に耐えれる。 これには、まったく、根拠がありません。
2.このブログを書き終えた頃に、政府から、
>''首都直下地震の想定見直し、M8級も検討へ'' 内閣府は2012年度から、首都直下地震対策を見直し、関東大震災(1923年)のような相模トラフ沿いで起こるプレート境界型の巨大地震についても対策を検討する''< との、報道発表がありました。 ★本当に、なにを今頃になってと、そう言われても仕方がないほどの、対応の遅さです。
巨大地震に原発震災と、悲痛だった2011年も、あと数日で終わろうとしている。
この正月に限っては、心から祝うといった気分には、誰もなれないことなど言うまでもなかろう。
12月には政府が、福島原発は収束しましたなどと、総理自ら宣言をした。あの報道には唖然としたものだ。格納容器から溶け出した核燃料は、
まだ地面の中にある。そんなことは、素人でも皆が分かっていることで、官僚の言いなりになって『終息宣言』を読み上げただけなのは明白だ。何と無責任なことかと思う。
それどころか、28日には環境省が、千葉県の柏市で、65万ベクレル(毎時57.5マイクロ・シーベルト)ものホットスポットがあることを明らかにした。長時間居れば致死量に匹敵するが、これは、福島原発事故で出たセシュウムに汚染された雨水が濃縮して、高い値になったものだという。
ということは、セシュウムの半減期は30年であり、雨水は山などの高いところから、人々が暮らす低いところへとまだまだ流れ続けるわけだ。今後も、値が今以上に高くなることはあっても、下がることなど、少なくとも10年以上はないだろう。
これは、本来、もっと大きく取り上げられるべき大問題、『非常事態』ではないのか。もっと言えば、こんなのは氷山の一角である。たまたま計測されて見つかっただけで、これからも、もっともっとホットスポットが出てくるであろう。
そのことは、菅直人前首相が記者の質問に答えるかたちで、この報道に書かれた内容を見ればあきらか。
事故直後に『最悪のケースでは東京を含む首都圏の3千万人も避難対象になるとの結果を得ていた』ことを明かしているのだ。
事故当時に枝野(官房長官だった)は、緊急宣言の発表で、メルトダウン(炉心溶融)は起こっていないと嘘を言った。そして、『ただちに健康に影響は出ません』と言った。いかにも、法律ギリギリのところを渡り歩く、弁護士あがりらしい発言である。『ただちに』をくっつけているから、騙したことにはならないからだ。3年から5年経って、チェルノブイリと同じパターンのように、最初は成人病(脳卒中、心筋梗塞、糖尿病など)が増え、亡くなる人が出る。そして、本来なら癌にはならない子供たちが、癌になる。放射能によると、はっきりとは、断定できないような病気が異常に増えて、亡くなる人も徐々に増えていく、これが原発震災の、真に恐ろしいところではなかろうかと、私は思っている。
兎に角、少しでも早く、できるだけ多くの隠れたホットスポットを見つけて、立ち入り禁止にすべきだ。そうしないと、犠牲者がますます増えることになるであろう。
そして、ここからが重要なことだが、私は巨大地震がまだこの先も起こると考えている。取り敢えず、パフォーマンスではあったが? 『浜岡原発』は停止した。よくは分かっていないが、1年も経てば冷温停止状態になるのか? それまでは起こらなければ良いが、とにかく東海から神奈川や甲信のリスクは減らせたであろう。だが、他の原発はまだ、すべてが停止しているわけではない。
今回の福島第一原子力発電所のお粗末な事故だけでも、最終的には、いったいどれだけの補償金額が必要となるのであろうか。結局、原子力発電が一番のローコストであると云ってきたのは大嘘のでっち上げではなかったのか。こんなに高くつく電気が、いったい、他のどこにあるのだろう。
お金の問題はさておきとしよう。 まだまだ地震は今後も起こる。 そうすると、一番の問題なのが、原発事故が起これば、失われるのはまた国民の生命と財産である。 なぜ日本人、というか、『日本国民』は、これを何とかしようとしないのか? 長い間の洗脳とは、まこと怖いものだとつくづく思う。 世の中には、白もグレーも黒も実際にある。 これが、テレビなどで洗脳をうけると、誰かがグレーを白だと言えば白に、黒だといえば黒になるわけだ。 いいや、俺はそうは思わねぇぞ、これは白じゃなくてグレーだ、なんて言おうものなら、此奴は風潮を乱した悪い奴だとなってしまうわけだ。
そして、仕掛けた黒幕(企業や癒着した官学など)はというと、背中をむけたら、舌を出してニタニタとしていることであろう。
これらの問題には、年末年始などないと、私は思っている。いま考えて行動に移さない限り、この悲劇は、また繰り返されることとなるからだ。