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昨夜の誘発地震について。

平成23年08月01日23時58分、駿河湾 ( 北緯34.7度、東経138.6度)深さ約20km、
マグニチュード6.1、最大震度5弱の地震が発生しました。

これを私は、7月31日に起こった、深さ57km、M:6.5、福島県沖で最大震度:5強の地震が誘発したもの、
そう考えております。

3.11の地震発生によって、牡鹿半島は5.3M、宮城沖の海域では24M、筑波山が51センチ、東京都が21センチも東へ動いたことによって、下記の誘発地震が起こった。
【地震は連鎖して起こる:説明図】
これが、3.11の直後に起こった誘発地震のしくみです。
★昨夜の駿河湾も、まったくこれと同じパターンが繰り返された、ということです。

そして今回の駿河湾の地震に関してだけいえば、この3つの地震も関係しております。
2011年07月05日07km M:5.5 和歌山県北部 最大震度:5強
2011年07月15日66km M:5.4 茨城県南部 最大震度:5弱
2011年07月24日42km M:4.8 三重県南部 最大震度:4
今回、文が長くなりますので、この説明は、省略します。

詳しくは、8日発売の本へ記していますが、現在このような地殻変動、ゆがみの伝わりが実際に起こっております。

★地球は『球』ですから、さまざまな形をした三角形の繋がりをもって、地下構造がなされております。
ですから、一つの地震が起こると、そのゆがみは別の関係する場所へも伝わって、次の地震を引き起こす
のです。これが、次の三角形、そして次の三角形へも連鎖していきます。時間は掛かりますが確実にです。

ここで、問題の静岡の地震が、昨夜起こりました。
駿河湾の地震、何故これが問題かというと、これが東海地震発生のシナリオ、溝上理論だからです。

2000年11月に静岡市で開かれた「地震防災シンポジウム」において、シナリオに残されている東海地震への階段は「御前崎が隆起に転じ、前震活動が始まる」という「第五期」と、歪計が地殻の異常をとらえ判定会が招集される「第六期」だけが残されている、と溝上会長は語りかけました。

この前震というのが、新島-石廊崎-静岡中部構造線での地震活動です。つまり今日発生した、石廊崎断層を震源とする
M6クラスの地震が銭州海嶺を崩壊させ、御前崎で反転隆起が起こり、東海地震に繋がると溝上氏は言いました。


★ただ、ここで問題なのが、歪計が地殻の異常をとらえたら判定会を招集し、東海地震の『警戒宣言を出す』予定だ。ここににあります。

何故なら、この歪計なのですが、実は09.8.11に起こった駿河湾M6.5でも、まったく予兆をとらえていなかったのです。
さらに、11.3.15に起こった富士宮震源のM6.4でも、まったく予兆をとらえてなかった、ということなのです。
どちらも最大震度6強の強い地震でした。



■【その他】
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気象擾乱は地震の引き金となるのか?

★2004年と2011年★

2004.7.12 新潟・福島豪雨
12日夜から13日にかけて、日本海から東北南部へ延びる梅雨前線の活発化が起こる。
新潟県中越~福島県会津で豪雨となる。
新潟長岡 421ミリ
福島只見 325ミリ
新潟、五十嵐川や刈谷田川で堤防が決壊、死者16人、負傷者83人、家屋倒壊71棟。

2011.7.29 新潟・福島豪雨
29日夜から30日朝にかけて、新潟県と福島県会津地方を中心に雨雲が発達、猛烈な雨
が降り続き、新潟県三条市に設置した雨量計では1000ミリを超えた。また、福島県の
多いところで650ミリを超え、2004年の新潟・福島豪雨を上回った。
 新潟県で堤防の決壊が相次いだため、15市町村の約40万人に避難勧告が出された。
新潟、五十嵐川で150mにわたって堤防が決壊など、あわせて6河川の堤防が相次いで
決壊した。新潟県と福島県であわせて、少なくとも10棟の建物が全半壊した。
この豪雨による死者不明者、あわせて6名。(11.7.31現在)

平成16年(2004) 新潟県中越地震
2004年10月23日17時56分、新潟県中越地方においてM6.8、最大震度7の地震が発生した。
小千谷では1000ガルを超えるなど、激しい揺れを観測。また震度6強~6弱の余震も
相次いで発生した。この付近で過去に発生した地震として、1933年の小千谷市南部で、
M6.1、1961年の長岡市でM5.2などがある。

★中越は、十日町・信濃川断層帯や刈羽、柏崎・千葉構造線断層帯の延長である海側などに、まだひずみが残っている、と聞いています。少し、この豪雨と地震との関係について、も注視しておいた方がよいのかもしれませんね。
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2011/08/02 2時50分 -追記-
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